曲を「曲」たらしめる魔法
こんばんは。

昨日はリハでした。
今のメンバーで、どうしてもまだ私の中で未完成の曲を一緒に創ってみたくて、
やってみたのです。

思えばエリカバンドの曲は、作詞作曲は私がしているものの、
曲をぐっとくる方向へと、ちゃんと「曲」として創ってくれるのは、
何を隠そう各メンバーであり、
そして私の音楽的パートナーであるリーダーJUNさんです。
http://www.juninada.com/
私にとって、彼は魔法使いではないかと思うときがあります。

例えば「7days」のイントロギターを初めて聴いた時。
例えば「Dada」がみるみうちに色っぽく仕上がっていく時。


私の曲が「曲」になるためには、この魔法が必要不可欠です。

あまりこういう場所でメンバーを褒めるのは、手前味噌になるので苦手でした。
だけどたまにはいいじゃない、
書きたいことを書いてみようっと思ったのです。

メンバーの中で、音楽をプレイする人たちに一番人気のある

「彩られる季節」

この曲の誕生エピソードをここで。


この曲はもともと私が失恋してから創った曲が素だから、
5年前のちょうど秋口に思い立ったのです。

それが昨年「7days」に続く新曲を!となったとき、
数曲の中からピックアップされたのが「彩られる季節」でした。

最初にJUNさんに聴いてもらった時は、
まだ原石で、サビとも言えないダラーっとしたサビがのった曲でした。

ええっとこれじゃ想像はできないかな。
今の「伝えた~い、届けた~い」のメロがイントロのフレーズで電子音で鳴っていて、
AメロBメロは大体今の感じでした。


でもピンときたんでしょうね、
「この曲は『曲』になると」

AメロBメロからサビへのコード進行を少し変えるだけで、
聴き間違えるほどの「曲」になる。

これはもうそれ以前に彼から教わった魔法の一つ。


そして今回は

この曲は、今のサビになっているメロディを
当時のイントロとして使われてたメロディからとったら?


という魔法。


繰り返すメロディにあてる詞に「~たい」というような韻をふんだら?


という魔法。


それだけでなく何度も何度も創り直して、ダメだしもくらいw、
難しいぃと頭を抱えてた私にたくさんの魔法を与えてもらうことによって
化学反応が生まれた曲なのです。



リハの時間だけでなく、今はPCで音データを瞬時に送受信できるから、
ひっつかまえて、何度もやりとりをしてしつこく少しずつまるでパズルのように、
暗号をとくような感じで創っていきました。

その魔法はまた絶妙だから、
私の音楽に対する能力をぐーーーっと引き出す力で、
その魔法自体が曲を創るというのではないんです。
「曲」にするのです。


私一人では「曲」にはできなかった。
どんな曲も素材です。
私が「こういう曲を歌にしたい」という欲望ばっかりがつまったものが、
メンバーに一番最初に聴いてもらうデモです。
そこから「曲」にしてくれるのは、今お話したような魔法の数々です。


そのような魔法が、例えば分けると「編曲」というジャンルになって、
こういう話は語らなければ、
知らないうちに「秘話」になってしまうのが私は嫌なんです。


メンバーとこうやって音を創る時間は、非常に難しくもあり、非常に楽しくもあり、
でもそれは紛れもなく幸せで貴い時間です。

昨日も、その課題が難しくてまだ方向性が自分でも見えないけど、
私は一人じゃないし、素晴らしい仲間がいるから、
この曲もばっちしグッとくる「曲」になってくれるでしょう。



なんでこんな話を急にしようと思ったかというと、
昨日「いつもありがとう」という言葉をごく親しい人に言われたのです。

こんなにこの言葉が嬉しいものだとは思っていなくて、
言われたときポロッと涙が出たのです。

だから私も今回は「いつもありがとう」と思っている、
メンバーへちゃんとこうして伝えてみようと思ったのです。
それに、みなさんもきっと好いてくれているであろう私の曲は、
毎回このようにしてできあがっているのだと知って欲しくて…。

たーくさんの想いが詰まった曲たちです。

末永くみなさんと一緒に生きていける曲を創れたらと思います。
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by elica_ito | 2007-12-10 22:05 | エリカバンドの曲
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